人間は考える葦である。
何も考えていない馬鹿はその限りではないと常々思っているが
考えすぎるのもどうなんだろうか。
水面に一滴の水を垂らすと、瞬く間に波紋が広がっていく。
俺もその様な感じに、疑問を一度持ってしまうと
納得いく解答を導き出すまで考え出してしまう。
最近では考えても仕方ない事だし、揺るがない事実である事を
再認識した後、考える事をやめてしまう。
理屈と感情のジレンマ。
それはさておき
「闇があるから光がある。
そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光の有難さが分かるんだ。
世の中は幸福ばかりで満ちてゐるものではないんだ。
不幸といふのが片方にあるから、幸福つてものがある。」
という名言がある。
まぁ言っている事は確かかもしれない。
結局、人生というのは不幸と幸福の繰り返しなのだろう。
しかしながら、幸福が一過性のものに過ぎず、不幸である時間の割合が
高ければ、耐え切れなくなってしまうのが人間だろう。
俺は周りから見れば幸せ者かもしれない。
いや、生まれた境遇自体が不幸な人も世の中にはいるので
今こうして五体満足で仕事をして、家に帰って、を繰り返し
ごくごく平凡な生活を送っていられる事は幸せなのだろう。
そう思って、平凡な日常の中でも小さな幸せを掬い上げ
胸に刻みながら生きていけたらいいな。